第9回 マネーフォワードクラウドの使い方-仕訳入力(事業主貸)-
- 2022/11/02
- 17:35
前回に引き続き今回は、「マネーフォワードクラウドの使い方」として、
「事業主貸」の仕訳入力方法について解説していきます。
これまでに何度か仕訳で出てきた「事業主貸」ですが、ここで「事業主勘定」について
整理しておきます。
「事業主貸」の仕訳入力方法について解説していきます。
これまでに何度か仕訳で出てきた「事業主貸」ですが、ここで「事業主勘定」について
整理しておきます。
![]() | 事業主勘定? |
個人事業主ならでは… | ![]() |
1.「事業主勘定」とは
個人事業主固有の勘定科目には「事業主貸」と「事業主借」がありますが、
これを「事業主勘定」と呼んでいます。
なぜそんなものが有るかと言えば、法人と異なり個人事業主が得た収益や費用には
事業用なのか個人用なのか区別する必要があるからです。
その時に使われる計算方法が「家事按分」なのですが、家事按分で算出された
個人用の勘定科目に使われるのが「事業主貸」と「事業主借」です。
![]() | なるほど分かりやすい! |
まぁ、必要だよな… | ![]() |
また、個人事業主の取り分には「報酬・給料」といった概念がありません。
なぜなら、「収入-経費=所得」が個人の総取りになるからです。
他人を雇入れた場合は別ですが、あくまで個人事業主の取り分に関しては
経費に計上できない事を覚えておきましょう。
なぜなら、「収入-経費=所得」が個人の総取りになるからです。
他人を雇入れた場合は別ですが、あくまで個人事業主の取り分に関しては
経費に計上できない事を覚えておきましょう。
![]() | へぇ~、総取りですか… |
そりゃぁ、当たり前だな… | ![]() |
今回は、例として事業用口座に貯えられた預金残高を個人事業主の取り分として
全額引き出した場合、または全額プライベート用の口座に振り込んだ場合を想定して、
勘定科目「事業主貸」の仕訳について解説していきます。
全額引き出した場合、または全額プライベート用の口座に振り込んだ場合を想定して、
勘定科目「事業主貸」の仕訳について解説していきます。
![]() | 絶対必要な仕訳ですね! |
月毎か年毎か、必要だね! | ![]() |
2.事業用口座から現金で全額引き出した場合の仕訳事例
この場合は、「資産の減少」が発生するので貸方(右)に「現金」と記帳します。
また、借方(左)には用途が個人事業主の取り分(生活費)ですので発生原因としては
「事業主貸」を使います。
借方 |
貸方 |
事業主貸 200,000円 |
現金 200,000円 |
3.事業用口座からプライベート口座へ全額振り込んだ場合の仕訳事例
この場合は、「資産の減少」が発生するので貸方(右)に「普通預金」と記帳します。
「振込」は現金で受け取った訳では無く、口座から口座へ預金を移しただけですので、
この勘定科目になります。
また、借方(左)には用途が個人事業主の取り分(生活費)ですので発生原因としては
「事業主貸」を使います。
借方 |
貸方 |
事業主貸 200,000円 |
普通預金 200,000円 |
4.手動仕訳の入力例
では次にマネーフォワードクラウドで手動仕訳する方法を解説していきます。
マネーフォワードクラウドの確定申告から、「手動で仕訳」→「仕訳帳入力」を
クリックします。
マネーフォワードクラウドの確定申告から、「手動で仕訳」→「仕訳帳入力」を
クリックします。
下記の図は、前項2、3に示した仕訳事例を入力した画面になります。
日付、勘定科目、金額を順番に入力してください。
日付、勘定科目、金額を順番に入力してください。
![]() | バッチリ出来ましたね! |
良しっ、バッチリだっ! | ![]() |

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